2017年05月14日

読書にふける休日

こんばんは、ひらめです。日曜ですが合戦がないとおとなしいもんですねw
ところで、ixaプレイヤーには有名なサイトだと思うのですが「BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)」さんというサイトをご存知でしょうか?
 
 
 
 
 
記事の筆者のおひとりがixaプレイヤーで精力的にixa記事を執筆されていましたが、サイトリニューアルに伴ってixa記事を別サイトに移転されています。
どっちかというとixa記事を楽しみにサイトを定期的に眺めておったところですが、いまはそのへんにはあまりこだわらず、気になるタイトルの記事があれば読み物として覗いてみる、っていう程度の愛読者となっています。
ixa記事のほうは、なんか若干育成とかの詰めが甘いというかそんな感じのところも見受けられるのですが、まあ逆にそこが隙間というか魅力というか・・・なんかあんまり計算高く敷き詰めてる記事を読んでもあんまり面白くないですからね!w





まあ閑話休題、その「BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)」さんでこんな記事を見かけましてな。
20170514001.jpg
「ナポレオンに背いた猛将アレクサンドル 知られざる黒い英雄は、あの文豪の父だった」

実はこのタイトルを読んだときに、ピンときた本がありまして・・・
20170514002.jpg佐藤賢一著「黒い悪魔」(文藝春秋)
こちらの本なんですけどね?
実は、ずっと前に買ったっきり読んでなかった本なのです^^;
いやはや、そういや読んでなかったな〜 と思いつつ、記事を読んだら逆に興味を惹かれたもので、いざ読んでみたら結構面白かったので、半日ぐらいで読了してしまいました。

元々この作者の佐藤賢一という人は、フランス歴史を題材にした歴史小説を多く書かれている方で、「王妃の離婚」という著作で直木賞を受賞したのですが、これはどちらかといえば著書の中では異色なほう(個人の感想です)・・・当時は書籍関連の仕事をやっていたのですが、この人の前作「双頭の鷲」にハマりまして、フランス歴史を題材にしただけで王道歴史小説といった風の諸著作の中にあって「王妃の離婚」はやや異質な作品(当時)だなあと思ったところでこの作品が直木賞に選ばれることになりまして。

個人の感想としては「いや、佐藤賢一が賞をもらうならこの作品じゃねえだろ(汗)」などと思っていました。いったい、受賞した「王妃の離婚」で著者の作品を知った人が、他の作品も読んでみようと思うのかなあと・・・いや、どちらかといえば、著者の他の作品を好きになりそうな人が「王妃の離婚」だけを賞がきっかけで読んだとして、「この人の作品気になるなあ」といって他の作品まで読みに走るのかなあ? という思いがありまして・・・。

「双頭の鷲」と直木賞の話には続きがありまして、「本の雑誌」でこの本を推していた評者が、「双頭の鷲がなんか受賞するんじゃないかと思ってたけど王妃の離婚が直木賞に選ばれてけっきょく無冠になってるから本の雑誌の今年のベスト本に推そうぜ」(大意)などという、気持ちはわかるけどよくわからない理由で今年のベストに推されていたのをよく覚えています。(笑)

さて、脱線しましたが、そんな佐藤賢一が描いたアレクサンドル・デュマの物語。
デュマといえば、「三銃士」の作者として知られていますが、この父親がフランスの将軍だったというのはあまり知りませんでした。父デュマはフランス貴族の父親と黒人奴隷の母親との混血児。
物語は主人公のアレクサンドルが奴隷として働く場面からはじまり、差別的な扱いの中でフランス共和制の理想と出会い、その理想と時流の現実とに葛藤しながら、兵卒から将軍にのし上がっていくという歴史活劇として描き上げられていきます。

ボリュームの割にサクサク読めるのは美点なのか欠点なのかは判じ難いところですが(笑)、司馬遼太郎の作品なんかよりは、現代に合ったテーマが透かし彫りにされていて読み応えがあるんじゃないかなと思います。

・・・というと、「司馬遼太郎の作品より佐藤賢一の作品のほうが面白いってこと?」という解釈をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことではなく、司馬遼太郎が歴史題材を通して訴えたかったテーマは、やはり司馬遼太郎が執筆したころの時代背景に合ったテーマが描かれている(個人的には、司馬遼太郎作品はビジネスマン向けに書かれた作品が多いのだろうと思います)のであり、「黒い悪魔」で佐藤賢一が描いたテーマはまた別のところにあるので、そこはちょうど、いまの時代に合ってるんじゃないかな、と思うところなのであります。
「黒い悪魔」では、フランス共和制の理想と、それに翻弄される(あるいは翻弄する)人物が数多く描かれています。特に大きく取り上げられるのが、主人公のアレクサンドル、革命指導者ロベスピエール、軍事の天才ナポレオン・ボナパルトの3名。
激動の時代の中でこの3人はあるいは栄達しあるいは没落しあるいは滅んでいくわけですが、その顛末の描かれ方には引き込まれる魅力を持っています。

あまり語ればネタバレになりそうなのでこのへんにしておきますけども、現代の民主主義だとか自由だとか、その中で自分をどう保つのかとか、そういったことを考えさせられる・・・ようなところもあるのだけど、そういったところを無視して、ある一人の奴隷上がりの兵卒が、激動の時代の中で将軍にのし上がっていく冒険活劇として読んでも面白いので、オススメできる作品なんじゃないかなと思います。

まあ、そんな感じなので、興味を持った方はぜひどうぞ。
文庫も出てるので、中古本でなくてもそれなりにお安く手に入れられそうですからネ(笑)










・・・次期に向けて色々と段取りしていたのがひょんなことからおじゃんになり若干気分が荒れていたので、いい気分転換になりました(笑)
タグ:読書
posted by 鮃右近 at 23:59 | Comment(0) | 雑談
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